1. 転職エージェント
  2. 転職に関するアンケート
  3. 支持率54.8%の転職エージェントとは?

調査内容

掲載日:2016/07/10

はじめに

 今年6月に日本人材紹介事業協会が発表した「2015年下半期転職人材紹介実績」というレポートをご覧になったことはありますか。これは、転職エージェント大手であるインテリジェンス、JACリクルートメント、リクルートキャリアの3社がまとめた調査結果です。


 そのデータによると、転職エージェントを使って転職を実現した方が、大手3社合計で「2万4,013人」いて、前年同期比で「108.5%」と増加傾向にあります。


 また、特記すべきことは「25歳以下」の転職エージェント利用者が前年同期比で「125%」と増加していて、とくに若年層の利用者が増加していることが分かります。


 ホワイトカラーの転職者数の約3割しか利用されていないとされる転職エージェント。「転職エージェントって何するの?」「どのような基準で選べばいいの?」「そもそも、使うべきなの?」そんな疑問をお持ちの方が多いと思います。


 その背景には、転職エージェントというサービスの理解が浸透していないことと、各社が提供するサービスの不透明さが原因であると編集部は考えています。このモニター調査を通じて、少しでも転職エージェントの理解度が増し、その必要性を感じて頂ければ幸いです。

調査概要 20代から支持される転職エージェントと、その利用状況について
目次
調査対象者 23歳~29歳のホワイトカラー系職種の男女(既婚・未婚)
雇用形態 正社員
調査期間 2016/02/05~2016/03/10
調査方法 第三者機関によるインターネット調査(調査費用:213万円)
有効回答数 2,427件(男性:1,723件/女性:704件)

転職活動を始める前に、「転職サイト」と「転職エージェント」の違いを知っていましたか?

「転職サイト」と「転職エージェント」の違いを当初から知っていた人は全体の約40%

転職サイトと転職エージェントの違い

転職サイトと転職エージェントとの違い

 転職エージェントは、無償でキャリアアドバイザーと呼ばれる転職活動における「パートナー」が、キャリア相談や求人紹介、模擬面談や履歴書等の添削など、転職活動における総合的なサポートをするという点で、転職サイトと大きな違いがあります。
 転職サイトも無償ですが、求人情報や転職ノウハウをインターネット上で情報提供している掲示板だと思ってください。

 ちなみに、リクナビNEXTに登録した時に、複数の転職エージェントから電話かかってきませんでしたか。リクナビNEXTは「転職サイト」であり、転職エージェントではありません。

 なぜ、複数の転職エージェントから電話が掛かってくるかと言うと、登録した転職希望者の職務経歴(年齢、所在地、業種、職種、年収、在籍企業名など)を「中小の転職エージェント」へ開放(転職データベースのオープン化(リクナビNEXTエージェントNetwork(通称RAN))しているからです。中小の転職エージェントは、広告宣伝費が潤沢にあるわけではなくネームバリューがないので、転職希望者を独自で集客することが出来ません。

 そのため、リクナビNEXTのような大手転職サイトのネットワークに参画して、転職希望者へアプローチしているのです。

 他にも大手転職サイト「DODA」も同じ仕組み(通称:DODA-MAPS)を持ち合わせていて、中小の転職エージェントへ転職希望者のデータベースを開放しています。

 このような仕組みもあり、サービスの区別がつかない、サービスの違いを勘違いしている方も多いようです。転職サイトを使っていたつもりが、いつの間にか転職エージェントとやり取りをして、キャリアアドバイザーに転職相談や職務経歴書の添削をお願いしていた、という方もいらっしゃいます。

24歳男性 求人を見ようとDODAに登録したつもりだったが、三十社ほど転職エージェントから頻繁に電話が掛かってきた。会社名が違うが、これもDODAの転職支援サービスの一環だろうと勘違いして、電話対応の良い転職エージェントに相談していた。
25歳女性 希望の業種や職種、勤務地があれば、それに該当する求人に応募してくれる、いわば代行サービスだと勘違いしていた。キャリア相談のうえ、応募する企業を選ぶということを知らなかった。またサービスの利用は、ごく一部の特別なキャリアやスキルを持った人間かと思っていた。
25歳男性 人材紹介サービスの利用は、ごく一部の特別なキャリアやスキルを持った人間かと思っていた。ヘッドハンティングと人材紹介のサービスの区別がつかなかった。

転職エージェントを今まで利用したことはありますか?

転職エージェントを利用した人の割合が33%から46%へ上昇。前年を上回る結果に

サービス利用者の割合

サービス利用者の割合

 昨年実施したモニター調査と比較すると、転職エージェント利用者の割合は、18ポイント上昇しています。増加率で見てみると、27歳、28歳が特に大きく前年比で増加していることが分かりますね。もともと20代に占める割合が大きい年齢ですが、なぜ社会人4~5年目の層にそのサービスの利用が広がっているのでしょうか。

 モニター調査を行った時の有効求人倍率を見てみると、昨年2-3月の有効求人倍率は「1.15倍」で、今年2-3月はそれぞれ「1.28倍」「1.30倍」と高い水準を維持しています。

 また、日経新聞が2016年3月に実施した「経営者向けアンケート」によれば、中国経済の減速や年明けから円高が急速に進み、48.4%の経営者が「業績不透明」と回答しています。中国経済の減速や年明けから円高進行、中東・欧州の地政学リスク上昇など、企業収益の悪化となる懸念材料が増えたことにより、「景況感の改善が不透明」がさらに増し、リスクを取れないので中途採用に積極的になれないのではないでしょうか。

 求人企業は人手不足で採用難と言いつつも厳選採用を優先し慎重な姿勢を保っているために、転職希望者からすれば「自己応募で進める転職活動が難しくなっている」ので、転職エージェントを利用する傾向が強くなっているのではないかと考えます。


大手の転職エージェントは選ばれなくなっている?広がる選択肢の幅

厚生労働省 職業紹介事業報告の集計結果

厚生労働省 職業紹介事業報告の集計結果

大手の転職エージェントは選ばれなくなっている?広がる選択肢の幅

 世の中に職業紹介・人材紹介を事業としている会社がどれくらい存在するか、ご存知でしょうか。

 厚生労働省の「職業紹介事業報告」によると、平成18年(2006年)で有料職業紹介事業所数は「12,808」あると公表されていて、平成26年(2014年)には事業所数が「17,893」と1.4倍にまで増えました。また、それら事業所経由の就職件数について平成26年(2014年)は「518,328」となっています。

 一方、日本人材紹介事業協会が発表する転職エージェント大手3社(インテリジェンス/JACリクルートメント/リクルートエージェント)の転職紹介実績の集計結果を見ると、その人数は平成26年(2014年)時点で「43,983」です。

 これらのデータを二つ組み合わせてみると、面白いデータが見えてきます。2008年のリーマンショックを境にして大手3社は緩やかに転職決定人数が増え、2006年を100とした場合に2014年時点で「成長率112%」に対して、有料職業紹介事業所が決めたとする就職件数は伸長して「成長率152%」となっています。

 乱暴な結論の出し方ではありますが、この事業所数拡大と大手3社の転職決定人数の伸び率を見ると、中小の転職エージェントが勢力を伸ばしている可能性があることが伺えます。

 特定の業種や職種に特化した転職エージェントもあって、転職希望者にとっては、選択肢が広がっていると考えます。

Q2で「利用した」と回答された方へ伺います。転職エージェントに、一番期待するサービスは、次のうちどれですか?

期待するサービスは、前年と同様上位に「求人情報」。20代に「キャリア相談」は強く求められる

期待するサービスとは?

期待するサービスは、前年と同様上位に「求人情報」

 やはり転職エージェントに期待するサービスは、圧倒的に「求人情報」ですね。「この求人票は自分自身に合っているのか分からない」「他の業界について知識がない」「どうやって会社情報を集めればいいの?」「企業は20代若手にどんな人物像を求めてるの?」「自分が活躍できる企業は?」なんて悩みは尽きないはずです。転職を始めて経験する20代若手や第二新卒の方なら、なおさらです。

 転職エージェントの賢い使い方として、中途市場で自分の転職市場価値を確かめるにも、求人の紹介は有効な手段ですよね。自己応募するのではなく、客観的な視点で職務経歴からマッチした求人を紹介してもらうのも転職活動を効率よく進める方法の一つかもしれません。

 「なんとなく仕事が楽しそう、やりがいがありそう」「とりあえず今より年収が高いから」で応募すると、経済条件や職務内容などでミスマッチが起きて、結局早期退職してしまうことも少なくありません。これをしてしまっては、転職活動にかけた時間や労力が水の泡ですよね。

 また、注目して欲しいデータとして、20代には転職エージェントに対して「キャリア相談」を強く求めていることです。面接の場でよく聞かれるフレーズとして「将来どうなりたいの?」「5年後、10年後、どのような将来像を描いているの?」です。

 まだ働いてもいない会社に対して答えるのもおかしな話ですが、この質問は20代若手社会人にとても難しい質問かもしれません。

 ただ一つ言えることは、なぜその会社に働きたいのか、しっかりと答えられるよう理由付けと説得力が必要です。それを考えると避けては通れない質問ですね。もし不安を感じるようでしたら、キャリアアドバイザーと共に、自分自身の理解度を深めていきましょう。

24歳男性 「回答:求人紹介」自分で応募しようと思った求人があったが、それが正しいのか、誤りなのか、分からないので客観的な意見が欲しかった。目線合わせに役に立った。
26歳女性 「回答:キャリア相談」就職活動で悩んだ自己分析。転職活動でもやるとは思わなかった。ただ、アドバイスを貰わなければ自分のアピールポイントが見出せなかったし、自信がなく面接に挑むことは出来なかった。
25歳男性 「回答:模擬面接(面接対策)」志望動機や転職理由を注意されるのかと思いきや、「表情が硬い」「声が小さい」「手の癖」「話す時の目線」最初の面接対策で注意されたことは、こんな些細なことでした。普段、注意されることがないので、とても参考になった。

本当にあった怖い話、非公開求人に隠された事実とは

 突然、質問です。「非公開求人とは何か、説明してください」と言われたときに、あなただったらどのように答えますか。

 「新規事業など秘密裏に募集している求人」「転職エージェントにしか教えていない独占求人」「役員・マネージャー候補の求人」「人員整理後に募集する求人」など色々な説明があるでしょう。でれも正解です。

 しかし、ここで伝えたいことは、「非公開という言葉を過大評価していませんか。非公開求人に対して期待を持ちすぎるのはやめましょう!」ということです。というのも、非公開にする大半の理由が「採用基準に満たない人の応募を避けるため」つまり、候補者のスクリーニングです。

 また、転職エージェントの営業担当の都合で、非公開にするケースも多々あります。それは「事故を未然に防ぐ」ためです。ウェブ上に公開するとなると、求人を間違いなく正確に書く必要があり、更新性を保たなければならないため神経を使います。

 また、A社に対して紹介した人材が充足した場合、「求人をクローズ(掲載中止)」にしなければなりません。求人の出し入れが必要なわけです。求人の書き方に間違いがあれば、人事担当に叱られますし、良かれと思って求人を掲載しても、求人の管理に工数がかかる。こういった理由で非公開にすることも少なくありません。

 また、求人の書き方にも注意が必要です。転職エージェントが違えば、同じ企業でも求人票の書き方やが違います。理由は求人を書いている営業が違うからです。基本的には企業へ訪問した営業が、求人の詳細を人事担当へヒアリングして求人票を書き起こします。

 。10人の営業が一つの話しを聞いて10通りの解釈があるように、その企業の強みやアピールポイント、社風、職場の雰囲気の受け取り方が違うので書き方も異なります。

 場合によっては職務概要が簡略化されていることもあるので、募集背景や意図を100%表しているわけではありません。

 さらに言うと、その営業担当の業界知識、職種理解の有無で、求人の紹介方法が全く別のものになってしまうこともあるでしょう。

あなたが考える「信頼できる、良い転職エージェント」の条件とは、どんな条件ですか。「○○○がある転職エージェントは信頼できる」(フリーワード)

27歳女性 事前準備がある転職エージェントは信頼できる」
事前に職務経歴書を読み込んでくれていた。今の仕事内容を説明する時間が省けたのが良かった。
26歳男性 知識がある転職エージェントは信頼できる」
業界や職種に対する専門知識が豊富である。自分と同じ業界に勤めているわけではないのに、対等に話せた。
25歳女性 マメな転職エージェントは信頼できる」
産休制度や育児制度、時短制度を採用している企業を分かりやすくExcelでまとめてくれた。長い目で転職先を紹介してくれた。
29歳男性 企業研究する転職エージェントは信頼できる」
今から受けようとする企業の良い側面と悪い側面、両軸で教えてくれる。上っ面の知識があるだけでは説明できないと思う。
24歳女性 本音で話す転職エージェントは信頼できる」
少し目線が高い企業を受けようとしたのだが、「無理」とはっきりと伝えてくれて、過去の内定者を例に何が自分に足りないのかを教えてくれた。

Q2で「利用しなかった」と回答された方へ伺います。利用しなかった理由を教えてください

転職エージェントを利用しない理由、1位「ハードルが高そう」

転職エージェントを利用しない理由

転職エージェントを利用しない理由、1位「ハードルが高そう」

 転職エージェントを利用しなかった理由の一つとして、「ハードルが高そう」と感じる方が全体の約4割いることは、いかにサービスが20代に浸透していないかが分かると思います。

 さらに、今回のモニター調査で転職サイトとエージェントサービスの違いを知らない方が6割いることや、「アドバイザーの必要性を感じない」の回答に48票投票されていることを考えると、転職エージェントの介在価値を示すことが、いかに困難かお分かり頂けると思います。

 転職先を決めるのはキャリアアドバイザーではなく、あくまで自分自身ですから、ぜひ「アドバイザーの押し付けがある」と答えた方には一度でも良いのでサービスを利用してほしいですね。

 キャリアアドバイザーが自分自身にとって有益かどうかの判断した上で、それを利用するスタンスで考えましょう。

転職エージェントが提供するサービスに満足しましたか?

前年より満足度が大幅に上昇。転職エージェントの対応に「不満」と感じた人の割合が33%から16%に減少

サービス満足度調査

前年より満足度が大幅に上昇。転職エージェントの対応に「不満」と感じた人の割合が33%から16%に減少

 前年のモニター調査結果から、「非常に満足」と回答した割合が35.8%から44.2%に上昇。「満足」と回答した割合も21.1%から30.8%に上昇しています。モニター対象者が前年と違うので一概に比較は出来ませんが、前年よりも満足度が向上しています。一方、「不満・非常に不満」と回答した方の割合は、大幅に減少しています。

 サービスの質については、キャリアアドバイザーの力量に依存するので当たり外れはあります。例えば、アドバイザー暦2年目と10年目とでは、持ちえている企業情報、ノウハウも違いますし、アドバイス方法も違うでしょう。

 これ以上、詳細は言いませんが、キャリアドバイザーも所詮、中途で入社して人材紹介会社で働く人間です。「つい半年前まで、ウェディングプランナーをやってました!」という人が、あなたの担当になる可能性もゼロではありません。

 当然、知識の深浅はあるでしょう。選ぶ基準として、転職者視点の親身な対応をしてくれるか否かも重要ですが、そういった業界歴もキャリアアドバイザーを選ぶポイントかもしれませんね。

Q2で「利用した」と回答された方へ伺います。サービスを通じて転職活動で役に立ったと思うことは、次のうちどれですか?

転職活動で役に立ったこと、1位「模擬面接・面接対策」前年同様に強いニーズ

サービス満足度調査

転職活動で役に立ったこと、1位「模擬面接・面接対策」前年同様に強いニーズ

 約4割の方が「模擬面接・面談対策」は前年と同様に、転職活動で役に立ったと回答しました。履歴書や職務経歴書では決して分からない、態度やマナーなど基本的なスキル、今までの経歴やスキルの確認、論理的思考力やコミュニケーション能力など様々な観点でチェックされます。

 最初から上手くいく人は一握りで、わずか1時間弱で初対面の面接官に対して、全力で自分をアピールするわけですから、緊張しないはずがありません。

 だからといって、表情が硬い、声が小さい、話の脈絡がない、自分の仕事を上手く説明できない、志望動機、転職理由が語れないなんて許されるはずがありません。まずは第一歩として、模擬面接を通じて面接の流れを掴んで、話す内容を整理することからはじめましょう。

Q2で「利用した」と回答された方へ伺います。いくつの転職エージェントに登録しましたか?

4社登録が圧倒的に多い結果に

サービス利用状況調査

4社登録が圧倒的に多い結果に

 編集長いわく、「転職エージェントは3社以上登録すべし」と豪語しています。理由は、自分の市場価値を確かめるためと言っています。

 確かめる方法としては、自分が希望する条件をこと細かく伝え、それに該当する求人を紹介してもらえるかどうか。紹介してもらえないのであれば、その希望にあるだけのスキルや経験値がない(=市場価値がない)と判断できるわけです。

 1社の転職エージェントに絞っていた場合、偏った求人の紹介をしている可能性もゼロではありません。本来、転職すべき企業とも出会えない可能性だってあります。

 また、複数社登録することで、初回の電話対応や初回面談で、転職エージェントの良し悪しを判断することができます。大手転職エージェントになればなるほど、今後提供されるであろうサービスが「機械的」になる可能性もあります。

29歳男性 5社以上に登録すると、求人も被りやすいので、3~4社くらいがちょうど良い。複数社登録することで、どの業種の求人に強いかが分かる。時期先の転職を考えているのであれば、視野が広がるので求人を見比べてみるのも良い。
27歳女性 大手と中小、それぞれに登録したが、大手はやはり求人が多いためか、企業規模に関わらず求人を提案してくれた。一方、中小は「あなたのために求人を厳選した」と言っていたが、希望に沿う求人がなくお断りした。
28歳男性 サービス内容の違いが良く分からなかったので、5社に登録。電話がひっきりなしに掛かってくるので、勘弁して欲しかった。紹介される求人は酷似しているので、複数社登録しなくても十分だと感じた。結果、レスポンスの早く対応のよい転職エージェント2社に絞った。

Q8で「2社以上登録」と回答された方へ伺います。実際にサービスを利用した転職エージェントはいくつですか?

転職経験者の60%以上が、2社以上の転職エージェントを複数利用している

サービス利用状況調査

転職経験者の60%以上が、2社以上の転職エージェントを複数利用している

 1社に転職エージェントを絞った場合、担当になったキャリアアドバイザーの質が悪かった場合、リスク回避できません。最悪のケースとして、質が悪かったとしても、比較する対象がありませんので、悪いことすら気づかないこともあるでしょう。

 職務経歴書の書き方や転職理由、志望動機の表現方法、企業にあわせた自己PRの仕方によって、人事担当者からの評価や見え方、印象が変わる可能性もあります。

 そうした一つ一つ思考を凝らし工夫することで、自分を高く評価してくれる企業が見つけられたり、自分では分からなかった強みに気づかせてくれるのが、転職エージェント。そういった意味でも、転職エージェントがそれぞれ持つ、ノウハウの有無を見極めるのも、転職成功の秘訣かもしれません。

Q9で「2社以上利用」と回答された方へ伺います。複数社、使い分けることによるメリットを感じましたか?(フリーワード)

27歳女性 【回答:メリットを感じた】
提案された求人は一緒だったけれど、圧倒的に情報量の差を感じた。広告代理店志望だったのだが、どれくらいの広告予算規模のクライアントを相手にするのか、どのようなナショナルクライアントが取引先としてあるか、具体的に説明してくれたので、仕事のイメージがつきやすかった。
27歳女性 【回答:メリットを感じた】
面接対策で聞かれるフレーズを片っ端からヒアリングした。癖のある人事担当と聞いていたので、複数の転職エージェントから情報を引き出すことで、当日の面接は安心して望めた。様々な角度で指摘してもらえるので、参考にならないはずがない。
27歳女性 【回答:メリットを感じた】
複数のアドバイザーとお会いし、客観的に自分自身を見つめなおすことが出来た。それぞれの企業ごとに志望動機を作成でき、面接がスムーズにいった。自分のアピール材料がないことが最大の不安だったが、払拭できた。
27歳女性 【回答:メリットを感じた】
なかなか自己アピールをどう表現して良いか分からなかった。アドバイスを受けるまで、採用側の視点に立って、採用するメリットがなにかを伝えるという視点が全く欠けていた。複数の人に添削してもらうことで、良い結果に繋がった。
27歳女性 【回答:メリットを感じた】
外資向けと日系向けコンサルファームを志望していて、大手の転職エージェントでは情報量が少なく、業界知識・企業理解がまるで無かった。外資系に強いエージェントは、それなりの対応で最終面接までも比較的スムーズに進んだ。

一番、最初に登録した転職エージェントは、次のうちどれですか?

20代の41%が「リクルートエージェント」を最初に選ぶという結果に

サービス利用状況調査

20代の41%が「リクルートエージェント」を最初に選ぶという結果に

 20代の約4割が「リクルートエージェント」を最初に選ぶという結果になりました。「リクルート」と聞けば、とりあえず大手企業と連想しますよね。

 おそらく人材紹介ビジネスを始めて40年以上の実績があるでしょう。2012年に年間2万3,000人以上がリクルートエージェントを経由して転職を成功させています。現在の有効求人倍率の推移や転職市場の活況を鑑みると、年間3万人から4万人の転職に携わっているのではないでしょうか。

その理由は、次のうちどれに当てはまりますか?

転職エージェント=リクルートエージェントというように、イメージが固定化されているのか

サービス利用状況調査

転職エージェント=リクルートエージェントというように、イメージが固定化されているのか

 「サービス名を知っていた」「友達・同僚に勧められた(使っていた)」が投票数が多いですね。口コミサイトでも頻繁に上位に掲載されているところもありますし、広告も良く見ます。圧倒的なリーチ数が、この認知度を形成しているものだと考えます。

 また、就職サイトで学生時代からリクルートとの接点もありますし、違和感がないですよね。

求人紹介や面接対策など総合的に判断して、サービス満足度が高いと思う転職エージェントは、次のうちどれですか?

転職エージェントを利用した20代の54.8%が「パソナキャリア」を利用して良かったと回答。理由にキャリアカウンセリング

サービス満足度が高い転職エージェントとは?

転職エージェントを利用した20代の54.8%が「パソナキャリア」を利用して良かったと回答。理由にキャリアカウンセリング

 求人が多い転職エージェントが、支持率が高いと思いきや、そうではなかったのです。

 隣の芝生は青く見えるから、転職したいと考えるのであって、実際に青いかどうかを自分の目で確かめる方法として、やはり求人が無いと判断出来ません。求人が多い転職エージェント=満足度が高いと考えていたのですが、結果はそうではなく面白い結果が出ました。

 なんと、20代の54.8%が「パソナキャリア」を利用して良かったと回答しました。これは編集部として、結果を裏切られる形となりました。

 求人が多いとされるリクルートエージェントとインテリジェンスは、やはり求人紹介の満足指数は高いですね。逆に面接対策の満足指数が他と比較して低いですね。

 口コミサイトでも言われているように、一人のキャリアアドバイザーが相手にする転職希望者が圧倒的に多いので「機械的」にサービスを提供してしまっているのでしょうか。一人ひとりに割く時間が限られていることが、このデータから垣間見ることが出来ます。

 一方、パソナキャリアやtype転職エージェントについては、「キャリア相談」や「面接対策」といったコンサルティングの部分に関わる満足指数が、他社よりも高い結果となりました。

 両社は関東圏中心に求人が多いとされるので、他社と比べると求人数で見劣る部分がありますが、この結果から転職希望者に徹底してコンサルティングサービスを提供していることが伺えます。

 また、パソナキャリアを実際に使った方のフリーコメントをいくつか頂いているので、参考にしてみてください。

パソナキャリア利用者の20代の声

27歳女性 他の人材紹介会社にくらべ、言葉遣いやマナーが丁寧で、徹底されていると感じた。安心して仕事の相談も出来たし、分け隔てなく話すことが出来た。某○○ナビエージェントは、電話や面談でよく「うんうん」と相槌のようなタメ口を言われ、イラっとした。相談しようとも思わなかった。
29歳男性 模擬面接は絶対に受けるべき。思考が整理できるので、自分の目指したい企業はどこなのか、将来どういった仕事をするべきか、将来どうなりたいかが明確になる。あと、立ち振る舞いや自分のクセを治すキッカケにもなる。
24歳女性 求人紹介をしてもらったときに、一つ一つ丁寧に企業説明をしてもらった。他のエージェントよりも、企業研究が徹底されている印象。企業からの面接フィードバックも詳細が聞けて、次の面接に活かすことが出来た。
26歳女性 事前に職務経歴書を目を通してくれていて、自分のことを理解してくれようと、読み込んでいてくれたことに驚いた。元業界出身の方で、理解が早く話がスムーズだった。
29歳男性 仕事をする上で、不安に陥る、問題にぶち当たることは当然あると思う。本音で話そうと思うかどうかは、その相手が信頼できる人であるかどうかで決まる。電話やメール、面談でも相談しやすい環境を作ってくれた。この人に相談すればキャリア形成の糧となると素直に感じられた。
28歳男性 将来どうなりたいのか、どういった仕事、漠然と悩んでいる事がたくさんあって、唯一本音で相談できたのがパソナ。色々聞いてもらうことで、それらが整理できて進むべき方向性が定まったし、行動に移すキッカケになった。

次の転職エージェントのうち、サービス満足度を5点満点で評価してください。

強みがそれぞれ浮き彫りに

サービス満足度調査(5点満点)

パソナキャリアの満足度調査

リクルートエージェントの満足度調査

キャリアデザインセンター(type転職エージェント)の満足度調査

インテリジェンス(DODA)の満足度調査

マイナビエージェントの満足度調査

 主に提供されるサービスを項目にして羅列しました。この結果からすると、求人紹介を重視するエージェント、面接対策に力を入れるエージェント、カウンセリングに重きを置くエージェント、それぞれ強みがありそうです。

 企業とのリレーションが強ければ、付加価値情報(職場の雰囲気・社風)が受けられるので、高い求人マッチングが叶いそうです。

 信頼がある程度、構築されている企業とエージェントであれば、書類選考や一次面接を免除する場合もあります。転職エージェントを活用する際にぜひ参考にしてみてください。

利用した転職エージェントの中で、求人紹介数が多かったのは、次のうちどれですか?

求人紹介企業数平均41社「求人紹介数が多い」と感じたのは「インテリジェンス(DODA)」

利用した転職エージェントの中で、求人紹介数が多かったのは?

利用した転職エージェントの中で、求人紹介数が多かったのは

 前年と同様に大方の予想通り、インテリジェンス(DODA)が堂々の1位となりました。

 有効求人倍率が高いことからも分かるように、求人紹介企業数平均41社と、前年の平均31社より若干の増加となりました。やはり、転職サイトとエージェントサービスの2つの側面を持つインテリジェンスは、求人紹介については圧倒的な力を持っていますね。

次の転職エージェントのうち、求人紹介・求人内容に対する満足度を5点満点で評価してください。

求人紹介企業数と求人満足度は反比例する結果に

大手転職エージェント別求人満足度

大手転職エージェント別求人満足度

 Q3で転職エージェントに求めるサービスとして「求人情報」という結果がありました。しかし、このモニター調査からすると、どうやら求人数が多ければ、満足度が高いというわけではなさそうです。

 例えばですが、2つのやり方で求人を紹介するアドバイザーがいたとします。面談ルームに通され、雑談の後、いきなり50社以上の求人票を渡され、「あなたの好きな求人を選んでください」というような求人紹介のされ方か、もしくは面談ルームに通され、キャリア相談を経てから「あなたの職務経歴を見て、求人を厳選しました」というような求人紹介のされ方か。あなただったら、どっちを選びますか。

 求人だけ紹介されれば満足とする方がいる一方で、自分にあった求人をマッチングして欲しいと考える方もいるはずです。

 両者はともにニーズを満たしているので一長一短あり、どちらが良いと断言は出来ませんが、ここまで採用企業のニーズが高まり求人数が増え、需給バランスが崩れると、前者のようなコンサルティングサービスが現場で行われているのかもしれませんね。つまり、アドバイザーの介在価値がないということです。

転職をすることで、前職よりも年収アップしましたか?それとも年収ダウンしましたか?

「年収が上がった」人の割合が、前年よりも上昇。28歳から29歳の年収アップ率が前年よりやや上昇

転職前後の年収調査

「年収が上がった」人の割合が、前年よりも上昇。28歳から29歳の年収アップ率が前年よりやや上昇

 年功序列型企業や実績重視型企業それぞれ給与形態が違い、評価基準の違いやインセンティブの有無など様々な条件があるので、一概に比較は出来ませんが、ある程度社会人として経験を積んだ20代後半、年収アップに影響が出ていそうです。

 リクルートキャリアから2016年5月の転職求人倍率が発表されましたが、その数字は「1.70倍」とのことです。職種別に見るとシステムエンジニアやプログラマ、ITコンサルタントなどIT系職は「2.73倍」、電気エンジニアや機械エンジニアなど機電系エンジニアは「2.59倍」となっています。

 このように、需給バランスが崩れ売り手市場の職種だと、企業からのニーズが高くなるので、提示される年収は比例して他の職種に比べ、格段に高くなると思われます。

Q16で「年収アップした」と回答された方へ伺います。その際、使っていた転職エージェントは、次のうちどれですか?

年収が前職よりも上昇した際に使った転職エージェントは大手に偏る

利用した転職エージェントの中で、求人紹介数が多かったのは?

利用した転職エージェントの中で、求人紹介数が多かったのは

 年収のアップ、維持、ダウンについては、それほど大きな差異は出ませんでした。ただ、転職実績データを公表している転職エージェントがあります。それは、パソナキャリアです。

 パソナキャリアはのべ70万人以上の転職支援に携わっていて、人材紹介会社としては業界トップクラスの紹介数です。その中でも注目すべきデータは、「年収アップ率67.1%」という数字です。

 闇雲に求人を紹介して転職希望者の希望に沿う求人ばかりを選んでいては、この実績は作れないでしょう。

 強み・市場価値を整理・言語化し、それに見合う企業を見つけ出し、能力を存分に引き出せる最適な求人を紹介しているからこそ、実現できる数字です。

 求人紹介とコンサルティングサービスが合致している証拠といっても良いでしょう。

自身が利用した転職エージェントを、友人や知人に紹介したことはありますか。(任意回答)

「ある」と回答した方が72%。

友人や知人に対する紹介状況

「ある」と回答した方が72%。

 Q6のアンケート結果より、前年よりも満足度が上昇し、転職エージェントの対応に「不満」と感じた人の割合が34%から23%に減少しています。こういった結果からも、友人や知人に紹介する理由が分かりますね。

 ちなみにですが、「type転職エージェント」経由で、転職が決まり入社した企業で3ヶ月間就業が継続した場合、「紹介した人」と「紹介された人」それぞれに5万円が支給されるそうです。(https://shoukai.type.jp/sp-entry/)き出せる最適な求人を紹介しているからこそ、実現できる数字です。

次にまた、転職する際に転職エージェントを使おうと思ったときに、気をつけたい点があれば教えてください。(フリーワード)

25歳男性 求人数はある程度絞って提案を受けたほうが良い。ある程度、自分の希望条件、要望ややりたいことを明確に伝えるべき。曖昧なまま、求人を紹介されると、こちらとしてもどうして良いか分からなくなる。また、アドバイザー自身も求人が多く把握しきれていない状況だった。
28歳女性 表面的な情報しか理解していないアドバイザーはすぐに変更すべき。間違った情報を教えられて、そのまま転職し後々後悔しても遅いため。業界専門と謡いながら、実際には知識が浅い人が散見された。
25歳女性 書類選考や面談選考で落ちてしまった場合、しっかりとフィードバックを受ければよかった。ブライドが邪魔したためか、人の話に耳を傾けることが出来なかった。どんな人物であれば、書類が通過していたのか、受かっていたのか、自分に足りないものを再認識する場にすればと後悔している。
26歳女性 自分自身が、業界の勉強を怠ったことが悔やまれる。企業研究もしかり。他人任せにして、どうにかなるだろう精神で面接に挑んでいた。アドバイザーから貰う情報をだけを頼りにしていたのが反省点。その分、仕事内容のギャップが大きい。
29歳男性 求人票を渡されたときに、企業名、会社規模、年収ばかりに気をとられ、志望動機に一貫性がなかったと思う。きれいごとばかり並べ、アドバイザーと本音で話すことが出来なかった。もっと素直に「こうしたい」「ああしたい」を整理できればよかった。
26歳女性 転職までのスケジュールをある程度固めるべきだった。現職の仕事の折り合いがつかず、書類の提出が遅くなったり、面接をドタキャンしたりと相手を困らせる場面が多々あった。自分の業務が落ち着いてから、午後休とるなり、有給を使うなどして転職活動を進めるべき。

転職エージェントと併用して使っていた転職サイトは、次のうちどれですか?(任意回答)

「エン転職」が1位に。昨年1位に選ばれていた「リクナビNEXT」を上回る

転職エージェントと併用して使っていた転職サイトとは?

「エン転職」が1位に。昨年1位に選ばれていた「リクナビNEXT」を上回る

 バカリズム扮する転職の味方・Mr.エン&濱田岳。これは、エン転職のCMですね。リクナビNEXTのテレビCMには妻夫木聡さん。テレビCMで一度は見かけたことがあると思います。

 エン転職は、テレビCM期間中には、主要路線や駅構内で大々的に広告を出稿していたので、必然的に目にする機会が多かったと思います。通勤時はもちろん、営業先へ向かう最中に見かけた方も多かったのではないでしょうか。

 生活路線上で日常的に訴求していたので、ブランド認知が向上したものと考えます。エン転職はサイト会員数480万人突破しましたし、ブランドがさらに浸透し定着化すれば、会員数600万人弱とするリクナビNEXTを超える日もいずれ来るかもしれませんね。

まとめ編集後記 ~モニター調査を終えて~

 「支持率82%の転職エージェントとは?20代社会人2,427人モニター調査」の結果は、いかがだったでしょうか。ここで伝えたいこととしては、これはあくまで、20代の皆様が転職エージェントを使った結果であるということです。

 親身になってくれる転職エージェントを選んだからと言って、自分自身そのサービスを享受できるわけではありません。求人数が多い転職エージェントおを選んだからといって、自分の希望に100%合致する求人を紹介されるとも限りません。

 どの転職エージェントを選ぶかはもちろん重要ですが、いかに優秀なキャリアドバイザーに担当してもらうかの視点を忘れないでください。

 また、キャリアアドバイザーに全てを任せっぱなしにするだけでは、良い結果は生まれません。

 転職をするのは自分自身であり、またそのタイミングや転職先を決めるのも自分です。キャリアアドバイザーはサポートしてくれる存在にすぎません。あくまでも転職成功の為の手段としてキャリアアドバイザーの存在があるのです。

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  2. 転職に関するアンケート
  3. 支持率54.8%の転職エージェントとは?
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