大切なのは、自分のキャリアを真剣に考えてくれるパートナーをどう選ぶか

 担当するキャリアコンサルタントが、知識がなく実務経験が浅かった場合、こんな人に自分の人生を託しますか。これは「もしもの話」ではなく、実際に現場で起こっている事実なのです。人生の転機に信用の置けない人に転職相談はしませんよね。つまり、納得感のある転職を成功させるためには、複数の 転職エージェント を併用して、自分との相性を一つ一つ確認するべきです。

 会社規模の大小により、提供されるサービスのレベルが異なるのも事実ですが、キャリアコンサルタントの「経験値」によって、そのレベルが大きく変わるのも事実です。礼儀・表情・言葉遣い・専門知識の有無・メール返信の早さから、必要書類の添削や面接対策、企業研究の仕方、紹介する求人、面接後のフィードバック、フォローの仕方、それぞれに個性があります。
 人材紹介ビジネスとは対面サービスですので、サービスレベルは「個」に依存します。大手転職エージェントの評判が良いからといって、サービスレベルが高いとは限らないので、十分に留意してください。


某大手転職エージェントに取材してわかった、転職エージェントが今の20代に必要とされる理由

転職活動を始めるなら、まず登録しておきたいサイトNo,1

MIIDAS|ミーダス
総合評価 5.00
利用者数 5.00
求人数 4.50
使いやすさ 5.00
200万人以上のデータベースを使った市場価値診断

 「MIIDAS」は、インテリジェンスが保有する200万人以上の年収データや転職データを駆使し、自分の市場価値を知ることができます。
 「自分と同じ経験を持つ人が、実際どれくらいの年収で転職できたの?」転職活動を始めると年収がどの程度変化するか気になりますよね。
 自分が興味のある仕事にどのような人が転職出来ているのか、その時の年収はどの程度だったのか、それら情報をクリアにしてくれる転職サイトです。

3,000社以上の求人企業が利用、20代中心に月間1万人の転職者が利用

 2016年からインテリジェンスの新サービスとしてオープンした「MIIDAS」は、スタートから半年で既に3,000社以上の求人企業が利用するサービスとなり、20代~30代前半を中心に月間約1万名の転職者が新たに利用を開始しています。

すべての選考が「面接確約」無駄なメールが一切届かない

 急速にMIIDAS利用者が増加した背景には、他の転職サイトとは違って、自分に届くオファーがすべて「面接確約」だというところにあります。
 会員登録ページでMIIDASの登録画面に表示される質問に答えていくと、「適正年収」を算出して条件に合致した求人がマッチングされます。そして、求人企業が直接コンタクトをとりたい場合にオファーが入ります。

行きたい企業を探せる、面接は電話やskypeで済ませる

 もし自分がもともと行きたかった企業がある場合には、MIIDASに掲載されている求人を検索し、企業へ向けて「アピールボタン」を押すだけでオファーが来る可能性がグッと高まります。
 企業からオファーが来た時点で面接確約ですが、遠方にいるとなかなか面接をすることが困難な方にも、MIIDASは電話面接を行うことが可能です。6月より、skypeでの面接も可能になりました。

MIIDAS|ミーダスへ申込み

No.1 リクルートエージェント

リクルートエージェント
総合評価 3.50
利用者数 4.00
サポート 3.00
コンサル力 3.50

非公開求人は日本最大級!なんとその数「約80,000件」

 リクルートエージェントは、名実ともに業界No.1に輝いている転職エージェントです。20代後半のビジネスパーソンを中心に、年間2万5000名以上が転職を実現し、累計で55万人以上の転職活動をサポートしています。

 会社規模100人以下の優良企業から、独占非公開の企業まで幅広く保有しているため、スキル・経験・年収・待遇などあなたの希望条件に沿って紹介してくれます。
 リクルートエージェントは他会社の営業が開拓出来てない求人を保有している可能性が高いです。その知名度と営業力で、各企業の人事からの信頼が厚く、独占的に優良企業を獲得しているケースが多いです。85%以上が非公開と多く、思わぬ情報に巡り合う可能性も!「まず最初は企業の募集状況・応募要件を知りたい」という軽い動機で登録しても良いでしょう。

リクルートエージェントへ申込み

No.2 ランスタッド(Randstad)

ランスタッド(Randstad)
総合評価 3.00
利用者数 2.50
サポート 3.00
コンサル力 3.00

世界最大級の総合人材サービス企業

 ランスタッド・ホールディングは、世界39の国と4,600以上の地域それぞれで人材ビジネスを展開する、世界最大級のグローバル企業です。
 ランスタッドの特徴は、コンサルタントの業界・企業の理解度が高い点と、業界内で求人の質が特段に高いことで有名です。社内教育が体系化されていて、個々人に最適な教育がされているためです。人事担当とのリレーション、開拓能力に強みがあり、普段目にすることのない優良企業が多く、応募が殺到するため1週間もあれば掲載終了となってしまいます。また、一人ひとりへの「転職サポート」にも力を入れていて、サポート面を重視する方であれば、ランスタッドは転職エージェントの中でも有力な選択肢の一つになるはずです。

ランスタッドへ申込み

No.3 CAREER CARVER(キャリアカーバー)

CAREER CARVER(キャリアカーバー)
総合評価 3.00
利用者数 2.50
サポート 3.50
コンサル力 3.00

厳選されたヘッドハンターが集まるスカウトサービス

 会員登録完了後に職務経歴書を登録すれば、厳選された国内有数のヘッドハンターの中から、自分の志向性にあった専属のヘッドハンターを選ぶことが出来ます。
 キャリアカーバーと提携しているヘッドハンターは、幹部の転職支援実績を多数保有するスペシャリストに限定され、そのサポートの質の高さから、エグゼクティブ層から多く支持を集めています。転職支援に留まらず、キャリア形成に長期的な視点で関わってくれる、心強いサービスです。2014年6月にサービス開始後、年収800万以上の方を中心に多くのビジネスパーソンの転職支援に成功しています。

キャリアカーバーへ申込み

ハチハチ世代が語る転職エージェントを利用した感想

転職者の声を紹介します。転職エージェントを上手く活用して、希望通りの転職を実現させましょう。


名前/職種

毛利 哲也さん|転職エージェントを使った感想毛利 哲也さん 28歳/WEB広告会社 法人営業

感想

 自分自身初めての転職活動だったので、求人広告サイトから得られる情報だけでは、最初はサポート面で不安を感じていました。しかし、専任のパートナーにサポート頂き、条件にあった求人をしっかりと提案してくれて、数、業界・業種問わずバリエーションともに豊富でした。求人応募・面接日程調整も代行してもらったので、面倒な手続きが省けて、現職の仕事に支障を来すことなく、活動を進められました。

 成功した要因は、転職サイトとの併用でエージェントを利用していた事だと思っています。転職サイトでは、主にノウハウや適正診断、セミナー参加、業界レポートなど主に情報収集ツールとして活用し、エージェントは、書類対策と面接対策で使わせて頂きました。

 また、内定獲得後も、都度連絡を頂き、入社するまで支援して頂きました。内定が決まった翌日には、専任パートナーとの面談で直接、「入社後に、今のあなたには、こういったスキルが必要になってくる」と明確にアドバイス頂いたのでパートナーとしてこの人を選んで良かったと、とても好感が持てました。


名前/職種

海野 大地さん|転職エージェントを使った感想海野 大地さん 27歳/地方銀行 リテール営業職

感想

 転職エージェントを8社使ったヘビーユーザーです。なぜそんなにも多くのエージェントに利用していたかというと、それぞれ、強みとしている領域があるからです。また、正直サポートの質が人によって、全く違います。人を見極めるのも、転職エージェントを上手く活用する一つの方法かもしれませんし、転職活動の内容、進み方も変わってくるかもしれません。

 闇雲に企業を紹介してよこすだけで、「詳細は企業のサイトで、ご確認ください。」なんて返答も。電話のやりとりが機械的に感じることもあれば、1社1社丁寧に企業説明される場合もあります。求人広告サイトから自己応募すればよかったと思った日もありました。企業理解度が深い営業もいれば、上っ面な情報でしか話が出来ない営業もいたりして、「あなたは本当に営業ですか?」と問いたくなる場面もありました。

 スケジュール調整、面接対策、入社までフォローしてくれて、スキル向上のために話し方、考え方についても指摘してくれる「良い専任パートナー」もいるのも事実です。ですので、ここでお伝えしたい事は、いかに良きパートナーを見つけるか、どれほど自分の事を思って後方支援してくれるか、の2点に着目し、転職エージェントを選んでください。


名前/職種

山下 幸樹さん|転職エージェントを使った感想山下 幸樹さん 27歳/2次請けSIer システムエンジニア

感想

 将来的にプロジェクトマネージャーといった責任ある立場で案件に携われるようになりたいと考え転職を決意。2次請けSIerではなく、プライムの立場で課題・問題点を洗い出し、その問題を解決するようなシステムを自ら設計、そしてディレクションをしたいと考えていました。

 自分の考えが正しいかどうか、自分はどれくらい市場から評価されているのか、今のスキルで通用するのかなど不安がありました。当然、そういった悩みを同僚に出来るはずもなく、一人で考えていたわけですが、どうも答えが出せずにいました。そういった中、とにかく良き相談相手が欲しく、転職エージェントを使うことにしました。

 転職コンサルタントとお会いし一番良かった点が、転職の理由を明確に出来た点です。プライム側のプロジェクトリーダーとして自身が考えた仕様で大規模案件を動かしていくダイナミックな仕事に就きたいと説明した時に、相手から「聞き手によっては、動機が漠然と感じる可能性がある」ときっぱり言われ、気付きをもらえました。

 最初は、上手く自分の言葉で説明できませんでしたが、転職コンサルタントにしっかりと自分の疑問・不安をぶつけ、面接対策することで「仕事に対する姿勢や考え方」「志望動機」が確立していくのが体感できました。

相性を判断するには、比較するのが良いでしょう

 「わざわざ職務経歴をアップロードするの面倒だし、個人情報を登録するのも億劫。どこの転職エージェントに登録しても、結局同じ会社を紹介されるだけ」そう思っていませんか?
 答えはNOです。それは「キャリアコンサルタントとの相性」があるからです。あなたは、信用が置けない上司、または嫌いな同僚、自分より知識のない後輩に転職相談しますか?しませんよね。

 つまり、コンサルタントの人物タイプ・カウンセリングスタイルは、性格の相性とも言い換えることができます。転職エージェントは、会社の知名度・規模で一つに絞って選ぶのではなく、「人」との相性で選んでください。
 担当するコンサルタントの社歴によっては、知識レベルが当然異なるでしょう。必ずしも人気の会社に登録する必要はありませんし、複数登録をしても時間を無駄にして損する事はないでしょう。

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2015/03/24

年収1,000万円以上が転職で苦労することは「経験を活かせる求人の少なさ」|転職エージェントの真価を問う

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2015/03/23
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2015/03/23
職場での「黒い羊効果」 入ったばかりの転職者や新卒者は要注意

某大手転職エージェントに取材してわかった、転職エージェントが今の20代に必要とされる理由

 就職サイトや住宅・アルバイト・結婚・進学・自動車など情報ポータルサイトを運営し、どの業態をとっても一度はその名を聞く企業。

 その大手企業が提供する「人材紹介サービス(転職エージェント)」部門のマネージャー「新井さん(31歳)」に取材を敢行。今や転職者の3人に1人が使う転職エージェント。そのサービスが今の20代を中心に必要とされる理由を探ってきました。

取材・文:コバヤシ リョウ  撮影:トダ テツト

一人で転職活動する時代は終わり?3人に1人が使う転職エージェントってなに?

― 今日はよろしくおねがいします。はじめに新井さんのキャリアから簡単にお伺いします。新卒ではどのような仕事をしていたのですか?また、転職したきっかけを教えてください。

 前職はハウスメーカーで個人向けの営業をしておりました。基本的な仕事は反響型営業で、住宅展示場へ来訪されたお客様への接客、住宅コンサルティングなどです。中長期的にお客様とのリレーション構築が求められる仕事だったので、新規のお客様への対応は人一倍、気を使っていましたね。(笑)


 転職のきっかけは、営業力をよりつけてキャリアアップを図りたいと感じたのと、住宅営業は商材の幅が限られ、提案要素が狭いことに「物足りなさ」を感じていたからです。


 ちょうど、新卒3年目だったと思います。どうしてもお客様の要望ありきでコトが進んでしまい、仕事の進め方に自分の色が出せなかったことです。今思うと自分の力不足なんですけどね・・・


― どうして、人材紹介サービスを仕事として選んだのでしょうか?

 自身が転職エージェントを利用して転職活動が上手くいったので、そのサービスをもっとたくさんの人に使って欲しいと感じたことが大きかったですが、やはり人生の分岐点である転職にアドバイザーとして転職支援できるといった業務の奥深さに魅力を感じました。


 転職の仕方次第では、年収や働き方が大きく変わりますし、そうなった場合、当然ライフスタイルも大きく変化します。


 悪い言い方になりますが、自分の提案次第で、人はいかようにもなるということです。今でも感じますが、人の人生に携わる人間として大きな責任が伴いますが、その反面、とてもやりがいを感じます。


― 新井さん自身も転職エージェントを利用していたんですね。はじめて利用したときはどう感じましたか?

 まず、転職エージェントの利用に費用が一切かからないことに驚きましたよ(笑)当時、飲んでばかりいたのでお金が無かった記憶があります・・・。


 転職活動を始めたときは、右も左も分からなかったので、とりあえず、転職サイトに登録してみました。条件を絞り込んで求人を探し自分で応募をしていましたね。でも、自分でどのように求人を選べばよいか分からないし、企業への応募や面接日時の調整、年収などの条件交渉、入社時期の調整、色々やらなきゃいけないことがあると思うと憂鬱でした・・・。


 転職活動を始めて2ヶ月経った時だと思います。ちょうど知人も転職活動をしていて、転職エージェントのアドバイザーを紹介されました。求人応募や日程調整、職務経歴書の送付など煩わしい作業をすべてアドバイザーが間に立ってやってくれたので驚きました。職務経歴書の書き方や面接のアドバイスもしてくれるなんて思いもよらなかったです。


― ちなみに転職エージェントは、転職を考える人のどれくらいの割合で使われているのでしょうか?

 昨年の話ですが、外部のアンケート会社を利用して約1,000人の20代から50代のモニターにアンケートを実施したところ、6割近くが転職エージェントの存在を知っていて、そのうち8割が「複数の転職エージェント」を利用していましたね。


 また、驚きだったのが24歳から28歳の割合が非常に多く、初回転職時にすでに転職エージェントを利用していたというアンケート結果も出ました。


 ちなみにですが、リーマンショック後、雇用が改善された2010年以降、弊社の登録者の推移は、120%~130%前年比で増加しています。


 職種別にみると、営業職をはじめ、IT・ウェブ系のエンジニアが増えているのが印象です。幅広い世代、職種の方にこのサービスが浸透していることが分かります。


 最近では、厚生労働省が旗を振り、女性の雇用創出が叫ばれていますが、弊社として、まだまだ女性転職志望者の割合が低く、十分に転職支援サービスを提供出来ていないのが課題です。


 そのため、女性が自分らしくキャリアを築いていけるように、サービスの多様化を図る予定です。転職エージェントを使うことで、女性にとってキャリアの選択肢が増えるといいですね。

20代を中心に転職エージェントが支持される理由とは?

― 転職活動をはじめると、先行きが不透明という不安をよく耳にしますが、そういったアドバイザーが側にいるだけで転職活動がスムーズに進みそうですし、心強いですね。新井さんが考える「転職エージェントとは?」どういった存在でしょうか?また、心がけていることはありますか?

 サービスを提供する上で心がけていることは、私にとって転職エージェントとは「キャリアの棚卸しを手伝うパートナー」であるべき存在だと強く思います。最適な求人を紹介するのはもちろんですが、カウンセリングを行い、相手の強み、弱みや特性を引き出すことに重きを置くべきだと考えます。


 また、今の仕事を通して20代の方と接点を持ち思うことは、「自分を客観的に評価する」「自分を上手く表現する、伝える」ことが上手く出来ないと感じます 。


 これが出来ないと、よく中途採用の面接である「自分は将来なにをしたいのか?」「どうなりたいか?」を上手く言葉で表現できないんですよね。


 過去様々な経験をしているせいか、社会人5年目~6年目の方の方が、自分を上手く分析できていないかもしれません。統計を取ったわけではないですが、そういった印象を肌で感じますね。


アドバイザーとしての「介在価値」とは何かを常に意識して、相手の本音や潜在的な考えを引き出せるよう、転職希望者とお会いしていますよ。


― どういった理由で転職エージェントを利用する方が多いんですか?今のお話を聞くと自己分析をお願いする人が多いのでしょうか?

 様々な理由で来社されているので一概には言えませんが・・・。何かしら不安に感じられている方が多いかもしれません。強いて言うなら20代に多い理由として、今の仕事が自分にあっているのかが分からない、何から始めていいのかわからない、面接対策をしてほしい、転職理由が思いつかない、キャリアチェンジしたい、ですかね。


 また、面談を重ねていくうちに本音で話せるようになって、今の仕事への不満を紐解いてみると、年収不満が圧倒的に転職理由として多く、それが志望理由・志望動機に上手く自分の言葉で表せないのかもしれませんね。


 そういえば最近では、職務経歴書の書き方が分からないので、どうしたらよいかという相談を良く受けるような気がします。インターネットでは様々なテンプレートがありますが、実際に書いてみると書き方が分からず、1日のほとんどを使ってしまったという話をよく聞きます。


 「どうせ職務経歴書なんて見ないだろう」と高括り、職務経歴書を軽視する方が中にはいらっしゃいます。様々な業界で人手不足感がありますが、決して採用ハードルを下げているわけではありません。


 しっかりと、一人ひとりのスキルに目を向けて、仕事の結果というよりも、仕事で工夫・努力したことを重視して見ているようで、企業は職務経歴書からそれを読み解こうとします。


 転職エージェントの介在価値として、企業ごとに職務経歴書をカスタマイズして、人事が読みたくなるような職務経歴書作りを心がけています。


― 転職には不安がつきものですから、頼りになる人にすがる気持ちも分かります。ちなみに、最近転職支援した方で、印象に残っている方はいらっしゃいますか?

 今すぐではないけれど、将来的には考えているので相談だけしたいという方も、多くいらっしゃるのではないでしょうか。どんな理由であれ、転職する、しないに関わらず、気軽に相談しても良いと思います。


 最近、印象に残っている方ですと、消費財メーカーの法人営業から、外資系のコンサルティング会社へ転職した方です。その方は、新卒二年目で退職し、一度アメリカへ語学留学をして、日本に帰国後、転職活動を始めました。


 第二新卒として始めた転職活動では、離職期間が長かったためか、複数のエージェントに登録し、面談や書類選考まで進みますが、「二年目で退職」 という点で、書類選考見送りが続いていたそうです。書類選考見送りが続いたためか、どの業界を志望するわけでもなく、「とりあえず仕事が決まればいい」というスタンスで転職活動をしていました。


 この場では詳細を割愛しますが、面談を複数重ねるうちに、コンサルティングという形の見えないものに対してお金を払ってもらうという「特殊性」に面白みを感じ、コンサルティング会社を志望するようになりました。さらに、海外支社とのコネクションがあり、自身の強みである語学力を活かせる職場を探した結果が今に繋がっています。


 「自分が入れると思う企業」ではなく「自分が入りたいと思う企業」を一緒に見つけられた瞬間はとても印象的でしたよ。もともとネガティブな思考だった方が、仕事に対して目的意識を持って、前向きな思考へと変化されたことはとても良いことですね。

「自分が知らない自分」を見出すために

― 転職アドバイザーとして社会人経験の浅い20代の転職相談をする上で、気をつけていることはありますか。

 そうですね。初回面談時に気をつけている点で言えば、「転職をして何を実現したいか」「それに対して自分は何が出来るか」を明確にして帰ってもらうことですかね!


 あと、「自分を理解すること」と「相手に自分を理解してもらうこと」は比例することに気づいて帰ってもらうことです。


 例え話はあまり得意じゃないのですが・・・。


 好きな異性が目の前に現れて、「顔が好きだから付き合ってくれ!」と言ったところで、告白された方は「付き合います」と二つ返事しないと思います。


 うれしいことですけど私だったら、そんな軽くて上っ面な言葉じゃ嘘っぽくて、付き合えませんよ。(笑)やっぱり内面的なこと、私にしかないものを褒めて好きって言ってもらう方が説得力ありますもん!


 あとは、その人と付き合うことでどんな楽しい生活がまっているか、アピールしてくれる異性の方が良くないですか?


 転職活動においても恋愛においても求める「相手」は一緒で、表面的な魅力に飛びつく「ファン」ではなく、共に助け合い目標を達成できる「パートナー」であることです!


 自分がその企業に入ることでどんなメリットがあり、貢献できるかをしっかりと伝える力をつける必要があります。自分をアピールするためにも、まずは、自分が自分のことを理解することが一番で、それを一緒に考えるキッカケ作りをしています。ちなみに、初回面談ではこんな例え話しませんからね(笑)



― そういった例え話好きです!(笑)改めて感じましたが、相手に自分を伝える力って大事なんですね。新井さんにカウンセリングしてもらえば、どんな企業へも転職できそうな気持ちになりました。新井さんから見て転職を上手く実現できる人、そうでない人は分かったりしますか。

 それは正直分かりませんね。でも、何度か面談を繰り返す中で、「自己分析の重要性」を素直に理解できる人、そうでない人に、選考スピードの差が出てきますね。これははっきりと言えます。第三者に自分を理解してもらうために「自分が自分をしっかりと理解しているか」の差だと感じます。


 面接に同席することもあるのですが、いくら面接対策が万全でも、自分のことを自分が一番理解していないと、面接官にアピールすることは出来ません。


 結果的に、受け答えに一貫性がないので、不採用となるわけです。「裁量権持ってスケールの大きな仕事に携わりたい」という転職理由にも関わらず、ベンチャー企業や中小企業は選びたくない、といったようにとても説得力にかけますよね。

実は、転職エージェントは身近な存在だった?可能性を見つけ出し、納得感のある転職を

― 先ほど24歳から28歳の方がすでに転職エージェントを初回の転職活動時には使っているというアンケートの話しがありましたが、はじめて転職する方にとって、どのようなポイントで転職エージェントを選択すればよいのでしょうか?

 私自身の経験からお話すると、10社あれば10通りの企業カラーがあります。転職エージェントと言っても、大手・中堅・小規模の企業が存在し、職種や業種を幅広くカバーするところもあれば、どこかの業界や職種を専門としたところもあります。


 さらに、転職支援に携わるアドバイザーも十人十色です。相性もあると思います。アドバイザーとの性格や、やり方の相性の良し悪しはあると思います。


 この手の情報はスマホで調べれば簡単に検索できますが、一点気をつけて欲しいことは、転職エージェントの評判や口コミに惑わされないことです。インターネットの情報でフィルターをかけてしまうのではなく、自分の目と耳で確かめることをおススメします。



― 面談をしてアドバイザーと合わないなぁと思った場合、担当の方を変えるという事は出来るのでしょうか?

転職エージェントによって対応方法が変わると思いますが、基本的には問題ないと思います。私自身、IT・ウェブ業界・自動車業界など様々なジャンルで働く方の転職支援に携わらせてもらっていますが、正直申し上げると100%業界動向や企業動向、職種を理解しているわけではないです。


 また、私のように業界未経験でも人材紹介に携わっている方は大勢いて、100人転職希望者がいたら100人の満足度を高めることはほぼ不可能だと思います。


 アドバイザーのタイプもそれぞれですし、営業カラーが強く、求人を数で勝負するゴリゴリのアドバイザーもいれば、相手の志向性に合わせて紹介する求人をカスタマイズするコンサルチックなアドバイザーもいます。アドバイザーとの相性はもちろん、その力量を自分で見極めることも、転職成功への近道かもしれませんね。



― アドバイザーとの相性は重要ですね。そういった意味でも複数のエージェントに登録するのもリスクヘッジの一つだと感じました。転職エージェントのサービスを受けることで、「内定率の向上」「非公開求人への応募」「年収や待遇の条件交渉」がメリットとして挙げられますが、これらもアドバイザーの力量によって大きく影響するものでしょうか?

 難しい質問ですね。半分正解で、半分間違いです。「内定率の向上」についてですが、いくら良い面接対策をアドバイザーから受けて、質問に対する答えがすべて事前に準備されていても、その受け答えが自分の言葉で説明出来ていなければ、内定率は上がりませんよね。


 「非公開求人への応募」についてですが、こちらは一理あります。転職エージェントと言っても、大から小規模の企業が存在するので、得意とする業界や職種、はたまたその企業しか開示していない独占求人などあります。そういった求人の有無は、人材紹介会社の戦略や、アドバイザーの求人を開拓する能力によるものが大きいです。あと、アドバイザーの業態理解不足により、本来であれば紹介されるべき求人がされなかったことも可能性としてゼロではありません。


 年収交渉をする上で大前提となることは、「本人の魅力」です。仮にその魅力が人事や現場マネージャーに届いていれば、交渉せずとも年収は上がっているでしょう。逆に「自分の市場価値」が分かっていなくて、年収交渉をした場合、逆効果になる可能性もあるので注意ください。


 私は面談でよく、「市場価値と社内価値は必ずしも同一ではない」ということを強く伝えます。今、支給されている給与は、あくまで社内で相対的な評価で決まったものであって、自分の市場価値が高いか低いかを判断できません。


 市場価値は需要と供給のバランスで決まるのです。誰にでも代替できる仕事は相対的に給与が低いはずです。「自分の市場価値を客観的に把握するため」のツールとして、転職エージェントを利用してもよいでしょう。


― 「自分の市場価値」「社内価値」これから転職を控える人にとって、ヒントを頂いた気がします。では、最後に皆様へひと言メッセージをお願いします。

 誤解してほしくないことは、転職エージェントは決してハードルが高いわけではなく、転職活動において身近な存在だということを改めて認識してほしいです。お金かかるの?いいえ、一切かかりません。今すぐ転職しなきゃマズイ?いいえ、そんなことはありません。紹介された求人にはすべて面接にいかなきゃいけないの?いいえ、そんなことはありません。


 はじめての転職は特に、活動を通じて年収や職場環境、仕事の内容など、優先順位が変わるものです。それは転職を通じて実現したいことがあるからで、間違いではありません。転職エージェントを使って、あらゆる可能性を見つけ出し、納得感のある転職を目指して欲しいです。


 誰に相談したらいいのだろうと悩まずに、まずは一歩踏み出してみましょう。